埼玉県の2020年度入試(令和2年度)についてまとめてみました。
中学3年生の数
2019年12月の進路希望調査によると、中学校の卒業予定者は63,095名(前年 64,014名)でした。ここ数年減少傾向にあり、2021年は61,000名前後となる予定で、年々減少傾向にあります。

公立と私立
埼玉県では昭和50年代のはじめに生徒急増期への対応を図るため、入学者の割合を公立高校を65%、私立高校が残りの35%を受け持つという入学者の公私間比率が存在します。
これが公立高校と私立高校の自由競争の邪魔になっていて、私立高校の大きな壁になっています。
公立高校
2020年2月25日発表の埼玉県公立高校入学者選抜の志願者数は、全日制の普通・専門・総合学科の合計で41,393名でした。
入学できる人数は36,880名なので、平均倍率は1.12倍(昨年度1.16倍)でした。
全日制の公立高校希望者はここ数年は減少傾向にあり、公立希望率は2010年の82.1%を最高値として、その後は上下はしていますが主に減少しています。特にここ4年間は大きく下がり、2019年が69.3%、2020年は67.3%でした。
私立高校
公立高校に対して私立高校は県内、県外ともに上昇傾向にあります。県内の希望率は17%、県外でも7.4%となっています。
私立高校の人気が上がっている理由
- 就学支援金の充実
- 大学入試の変革
- 質の高い教育を求める動き
それでも埼玉県は依然として公立高校の人気が高い県となっています。
まとめ
今後生徒が減少傾向にあるなかで、徐々に私立高校に動きが見られます。しかし、依然として埼玉県では1月の私立高校入試を「滑り止め」として、2月末の公立入試に臨む動きが強いです。
大学入試実績をみても浦和高校、浦和一女、大宮、川越、川越女子、春日部高校などの公立上位校の上位大学の実績を占めている中、栄東、開智、大宮開成といった私立高校が結果を出してきています。私立大学に限っては大宮開成などは全国区の実績をあげています。
大学入試も改革を余儀なくされ、高校入試の内容も年々変化しています。教育の変化とともに、今後も入試の動向を様々な角度から追っていきたいと思います。
最後までありがとうございました。